考古学・歴史学、趣味の色々な雑文


by nara-archaeol
去年も開催について告知しましたが、今年のも一応紹介しておきます。(敬称略)

期日:2017.11.11(Sat)-11.12(Sun)
場所:東京大学(文京区本郷)法文学部の施設中心
参加費:一般二千円、会員千円、学生500円(事前申し込み不要)

11.11 13:00- 第四回史学会賞授賞式(法文二号館 一番大教室)
     「紺谷由紀:ローマ法における去勢(史学雑誌125(6),2016.6)」
    13:00- 公開シンポジウム「ロシア革命と20世紀」(法文二号館 一番大教室)
         司会・趣旨説明              篠原琢・高畠純夫
         基調報告 ロシア革命百年にあたって考える 和田春樹
         報告  「世界史」をつくる革命      池田嘉郎
             「長い20世紀」とロシア革命    木畑洋一
             「文人」翟秋白の革命ロシア体験  吉沢誠一郎
             世界大戦後の「ロシア問題」と人の移動 舘葉月
         コメント                 宇山智彦
         討論
     17:40- 総会(会員のみ)
     18:30- 懇親会(会費3000円立食)山上会館地下会議室

11.12 各部会

<日本史>
古代史 法文二号館一番大教室(9:00-12:30)
 井上翔:評官人・郡司の任用と大宰・総領制
 上村正裕:奈良時代の王権と内臣
 國貞毅:八世紀の僧綱下級職員の一考察
 谷田淑子:日本・新羅の対外関係と東部ユーラシア
 堀井佳代子:八・九世紀の遣外使節の待遇
 龔婷:平安京の空間認識
 小林理恵:日本古代における挙哀儀礼の展開

中世史 法文二号館一番大教室(13:30-16:30)
 白川宗源:中世禅宗における舎利奇瑞譚と門派形成
 庚昊:唐宋時代の台禅論争と虎関師錬の『済北集』
 永山愛:南北朝期における武士団構造
 青木貴史:年貢散用状の記載から見る荘園支配の変質
 森成史:戦国初期の朝廷と武家
 高鳥廉:足利義澄の自立と禅僧ー細川京兆家昵近僧の動向をめぐって

近世史 法文一号館二六番教室(10:15-12:15)
 ウラジミールクドヤーロフ:文化期から天保期までの日本における西洋情報の収集
 戸森麻衣子:江戸幕府御家人の「キャリア戦略」
 福元啓介:嘉永・安政期の薩摩国産錫にみる幕藩関係
 中原逸郎:花街の統制(京都上七軒)
 シンポジウム「近世の地方都市」(13:15-17:15)
  司会・趣旨説明    牧原成征
  報告
    多和田雅保:信州の諸都市と市場
    塩川隆文:近世宇和島における芸能興行
    酒井一輔:近世後期関東在方町における「町」財政の運営と構造
  討論

近現代史 研究発表は割愛(11発表)
 シンポジウム「戦後史のなかの「国家神道」」法文二号館二番大教室(14:00-17:30)
  司会・趣旨説明     山口輝臣
  報告
    藤田大誠:「国家神道」概念の近現代史
    昆野伸幸:村上重良「国家神道」論再考
    須賀博志:戦後憲法学における「国家神道」論
    谷川穣:「国家神道」論の現状をどう見るか
  コメント
  討論

<東洋史>法文一号館一一三番教室(10:00-17:00)

 荘卓燐:漢初における符の下賜
 菅沼愛語:漢から新にかけての匈奴対策及び王昭君一族の外交的寄与
 新津健一郎:後漢地方官制における本籍回避の再検討
 中本圭亮:漢魏史料論
 山内敏輝:唐太宗の「聖」イデオロギー概念と「聖」皇帝の諡号伝承について
 速水大:安禄山と張守珪、史思明と烏知義
 王燕萍:宋代における福建沿海部の信仰空間
 大久保翔平:十七・十八世紀バタヴィアにおけるアヘン消費と流通
 殷晴:邸報の発行と流通からみた清朝中央情報の伝播
 木村暁:マンギト朝における君主号の変容-ハンからアミールへ-
 吉田晋也:中華民国初期における華僑参政権と在米中国人
 久保茉莉子:南京国民政府時期における刑事上訴制度

<西洋史>法文一号館二一五番教室(10:00-15:40)

 宮崎亮:「一万人」の規律と統制-クセノフォーン『アナバシス』試論-
 川本悠紀子:古代ローマにおける庭園とその空間
 簗田航:十三世紀前半の都市トリーアにおける統治機構の展開
 苑田亜矢:十二世紀イングランドにおける教会裁判手続と国王裁判手続
 槙野翔:三王国戦争期ブリテンでの被害者供述書出版
 竹内真人:ブリティッシュ・ワールドにおける属領インド
 堅田智子:日露戦争下でのベルリン和独会による義捐活動の実態-ドイツ語月刊誌Ost-Asienを手がかりに-



です。あー、入力が、きつかった。

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# by nara-archaeol | 2017-11-08 22:26 | 東洋史
一度告知しておこうと思っていたのだが、延び延びになっていましたが、もうすぐ運行が終わるので、告知しておきたいと思います。

御所市には南北の二つの幹線があります。

中央を真っ二つにする、国道24号。

西の葛城山、金剛山のふもとをつっきる、通称山麓線。

この二つの路線、特に山麓線側を主に、臨時運行バスが、土日祝に運行されています。

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山麓線は新しく開かれた道ですが、これに並行して残る古道が「葛城の道」です。

御所寺内町、櫛羅六地蔵石仏、鴨山口神社、駒形大重神社、九品寺、楢原氏関連遺跡、葛城一言主神社、名柄銅鐸出土地、名柄遺跡、葛城高木神社、南郷遺跡群、極楽寺、高天寺橋本院、高天彦神社、伏見菩提寺、高鴨神社、風の森、かもきみの湯(温泉)、などを巡ることができます。

一乗車300円(小学生以下150円)、一日フリー乗車券500円(小学生以下250円)

紅葉も今年はちゃんとしそうなので、もしどこか行きたいけど、なんて方はいかがでしょうか。


近鉄御所駅 発9時0分 10時0分 11時0分 12時0分 13時0分 14時50分 15時50分
かもきみの湯着9時40分 10時40分 11時40分 12時40分 13時40分 15時30分 16時30分

かもきみの湯発9時50分 10時50分 11時50分 12時50分 13時50分 15時50分 16時50分
近鉄御所駅 着10時30分 11時30分 12時30分 13時30分 14時30分 16時30分 17時30分
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# by nara-archaeol | 2017-11-08 20:50 | つれづれ
今度の土日に標題の催しが奈良県五條市の上野町(こうづけ)の総合体育館周辺であります。

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以下転載。

 会場:五條市上野公園 総合体育館(シダ―アリーナ)

 日時:平成29年11月11日(土)~12日(日)の2日間

           午前10時~午後4時まで(2日間共通)

 【11日】

   ・第1回全国レトルトジビエカレーコンテスト

     →1回300円で4食選んであなたの1番を決めていただきます

      現在 全国12の都道府県から21品がエントリー

   ・ジビエを使った食育推進料理教室を開催

   ・農林産物品評会実施

   ・音×食=onjiki

      食=18店の出店(imagami、一勝などなど)

      音=8チーム  (バトン、五條高校吹奏楽部、ジャズ、J-POP など)

     →素敵な音楽聞きながら趣向を凝らした美味しい料理

      をお楽しみください     

   ・手づくりマルシェ

      出展=44店舗

     →あなたのオンリーワンを見つけてね(アクセサリー、木工関係、雑貨、クラフトなど)

     →各種ワークショップを開催

 【12日】

   ・西吉野柿部会 

     →柿の詰め放題 チャレンジ どれくらい詰め込めるか

   ・音×食=onjiki  2日間の延べ出店主演

      食=20店の出店(ピザ、ラーメン、カレー、ジビエバーガーなど)

      音=10チーム (R&B、昭和歌謡、ラテン音楽など)

     →素敵な音楽聞きながら趣向を凝らした美味しい料理

      をお楽しみください     

   ・手づくりマルシェ

      出展=87店舗

     →あなたのオンリーワンを見つけてね(アクセサリー、木工関係、雑貨、クラフトなど)

     →各種ワークショップを開催


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# by nara-archaeol | 2017-11-08 20:21 | つれづれ
崩れた山の中から、幾冊かの有隣新書が出てきた。

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このシリーズは、神奈川県に広く展開する書店チェーンの有隣堂が、出版元として刊行しているもので、神奈川地域の歴史・地学・美術などに関してかなり専門的な部分にまで踏み込んで書かれるものである。

このシリーズは五味文彦、貫達人、興津要、安田元久、といった大御所まで書き手となっており、信頼性の高いシリーズといえよう。

このシリーズ全体に書評を加える知識がないので、主に図書館司書と、地域史研究に関心ある方向けに改訂阪を含めて確認できている全部の本を以下に紹介してそうした人々の便宜を図りたいと思う。

有隣新書

1 石井孝:港都横浜の誕生 1976.7 増訂1988.7

2 三山進:鎌倉と運慶 1976.7

3 小田貞夫:危険都市 1976.7

4 O.M.プール著;金井圓訳:古き横浜の壊滅 : アメリカ人の震災体験 1976.9

5 ヘボン著;高谷道男編訳:ヘボンの手紙 1976.10 増補阪1978.4

6 エミール・ギメ著;青木啓輔訳:1876ボンジュールかながわ : フランス人の見た明治初期の神奈川 1977.7

7 岡田章雄:鎌倉英人殺害一件 1977.10

8 竹田道太郎:近代日本画を育てた豪商原三渓 1977.11

9 萩原進:炎の生糸商中居屋重兵衛 1978.2 新版1994.6

10 永井路子:相模のもののふたち : 中世史を歩く 1978.6

11 森末新:将軍と町医 : 相州片倉鶴陵伝 1978.8

12 ピエール・ロチ著;船岡末利編訳:ロチのニッポン日記 : お菊さんとの奇妙な生活 1979.2

13 清水真澄:鎌倉大仏 : 東国文化の謎 1979.7

14 岩崎宗純:箱根七湯 : 歴史とその文化 1979.7

15 三山進:太平寺滅亡 : 鎌倉尼五山秘話 1979.11

16 石井孝:幕末不運の人びと 1979.10

17 富田仁:メルメ・カション : 幕末フランス怪僧伝 1980.4

18 伊豆利彦:戦時下に生きる : 第二次大戦と横浜 1980.5

19 今井清一:大空襲5月29日 : 第二次大戦と横浜 1981.6 新版1995.9

20 服部一馬・斉藤秀夫:占領の傷跡 : 第二次大戦と横浜 1983.6

21 尾崎秀樹:横浜の作家たち : その文学的風土 1980.12

22 武田八洲満:マリア・ルス事件 : 大江卓と奴隷解放 1981.5

23 宮永孝:ペリー提督 : 日本遠征とその生涯 1981.6

24 内田哲夫:小田原藩 : 士農工商の生活史 1981.10

25 富田仁・西堀昭:横須賀製鉄所の人びと : 花ひらくフランス文化 1083.6

26 河村十寸穂ほか:都市と市民参加 1984.8

27 リュドヴィック・ド・ボーヴォワール著;綾部友治郎訳:ジャポン1867年 1984.5

28 安田元久:武蔵の武士団 : その成立と故地をさぐる 1984.12

29 伊藤成彦編:核とアジア・太平洋 : 国際会議ヨコスカ 1984.12

30 大畑哲:自由民権運動と神奈川 1987.2

31 遠藤輝明編:都市を考える : 横浜国立大学経済学部公開講座 1985.5

32 エライザ・ルアマー・シッドモア著;恩地光夫訳:日本・人力車旅情 1986.12

33 松村雄介:神奈川の石仏 : 近世庶民の精神風土 1987.2

34 鈴木良一:後北条氏 1988.6

35 三輪修三:多摩川 : 境界の風景 1988.8

36 早坂昇治:文明開化うま物語 : 根岸競馬と居留外国人 1989.1

37 小河織衣:メール・マティルド : 日本宣教とその生涯 1990.8

38 ギルデマイスター著;生熊文編訳:ギルデマイスターの手紙 : ドイツ商人と幕末の日本 1991.3

39 村上善男:萬鐵五郎 : 土沢から茅ケ崎へ 1991.4

40 神奈川県立博物館編:南の海からきた丹沢 : プレートテクトニクスの不思議 1991.12

41 M・デュバール著;村岡正明訳:おはなさんの恋 : 横浜弁天通り一八七五年 1991.7

42 中西道子:タウンゼンド・ハリス : 教育と外交にかけた生涯 1993.1

43 マーガレット・バラ著;川久保とくお訳:古き日本の瞥見 1992.9

44 貫達人・石井進編:鎌倉の仏教 : 中世都市の実像 1992.11

45 村田文夫:古代の南武蔵 : 多摩川流域の考古学 1993.5

46 興津要:仮名垣魯文 : 文明開化の戯作者 1993.6

47 中村渓男:今村紫紅 : 近代日本画の鬼才 1993.8

48 横浜開港資料館編;杉山伸也,H・ボールハチェット訳:ホームズ船長の冒険 : 開港前後のイギリス商社 1993.11

49 杉原正泰・天野宏:横浜のくすり文化 : 洋薬ことはじめ 1994.1

50 横浜開港資料館編:横浜商人とその時代 1994.7

51 井上禅定:東慶寺と駆込女 1995.6

52 大西比呂志ほか:相模湾上陸作戦 : 第二次大戦終結への道 1995.12

53 M・ド・モージュほか著;市川慎一・榊原直文編訳:フランス人の幕末維新 1996.6

54 貫達人:鶴岡八幡宮寺 : 鎌倉の廃寺 1996.10

55 関口欣也:鎌倉の古建築 1997.7 増補2005.11

56 樋口次郎:祖父パーマー : 横浜・近代水道の創設者 1998.10

57 下山治久:北条早雲と家臣団 1999.3

58 ルーミス著;岡部一興編;有地美子訳:宣教師ルーミスと明治日本 : 横浜からの手紙 2000.7
 
59 長田かな子:相模野に生きた女たち : 古文書にみる江戸時代の農村 2001.1

60 藤岡換太郎・有馬眞・平田大二編著:伊豆・小笠原弧の衝突 : 海から生まれた神奈川 2004.3

61 横浜山手・テニス発祥記念館編;鳴海正泰著:横浜山手公園物語 : 公園・テニス・ヒマラヤスギ 2004.5

62 高村直助:都市横浜の半世紀 : 震災復興から高度成長まで 2006.3

63 福島全治:安達泰盛と鎌倉幕府 : 霜月騒動とその周辺 2006.11

64 松島義章:貝が語る縄文海進 : 南関東、+2℃の世界 2006.12 増補2010.9

65 田中祥夫:横浜港の七不思議 : 象の鼻・大桟橋・新港埠頭 2007.9

66 横浜プロテスタント史研究会編:横浜開港と宣教師たち : 伝道とミッション・スクール 2008.9

67 岩橋春樹:中世鎌倉美術館 : 新たな美的意義をもとめて 2009.7

68 村田文夫:川崎・たちばなの古代史 : 寺院・郡衙・古墳から探る 2010.12

69 栗田尚弥編著:米軍基地と神奈川 2011.12

70 下山治久:横浜の戦国武士たち 2012.8

71 神沼告伊:首都圏の地震と神奈川 2012.9

72 西和夫:三渓園の建築と原三渓 2012.11

73 下山治久:戦国大名北条氏 : 合戦・外交・領国支配の実像 2014.3

74 菅孝能・長瀬光市:湘南C-X (シークロス) 物語 : 新しいまちづくりの試み 2014.6

75 藤岡換太郎・平田大二編著:日本海の拡大と伊豆弧の衝突 : 神奈川の大地の生い立ち 2014.12

76 西川武臣:浦賀奉行所 2015.3

77 五味文彦:日本史のなかの横浜 2015.8

78 藤岡換太郎:相模湾深海の八景 : 知られざる世界を探る 2016.6

79 川島敏郎:大山詣り 2017.4

80 田中宏巳:横須賀鎮守府 2017.5

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# by nara-archaeol | 2017-11-07 14:38 | 考古学関係(日本史含む)
例の崩落した本の紹介である。

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これは、1976.4-1979.3に京都大學人文科學研究所の共同研究「前近代における社會動態」(會田雄次班長、この研究終了と同時に退官)の研究報告書である。

先の「知識人層と社會」に続いた研究班であり、先の分は下記に紹介してある。
http://naraarchae.exblog.jp/26094536/

この報告書は中村賢二郎によってまとめられ、以下に紹介する、論文を書いた人々以外に、會田雄次、川勝義雄、谷泰、礪波護(共に京都大學人文科學研究所)、田中真造(京都教育大学)、野村雅一(国立民族学博物館)の諸氏が参加していた。

で、報告書の内容の紹介に移る。1980.10刊行、中村賢二郎編。

最初に中村賢二郎による、序(pp.i-iv)が配され、研究班の概要と総括がなされる。

田中峰雄「中世都市の貧民観」 pp.1-49
中村賢二郎「中世後期・近代初期ドイツの樂師」 pp.51-89
鈴木利章「中世英國におけるオックスフォード大學と社會動態」 pp.91-129
前川和也「古代シュメールにおける家畜去勢と人間去勢」 pp.131-244
夫馬進「明代南京の都市行政」 pp.245-297
熊倉功夫「近世初期における都市文化の一様相-元和七年公家日記をとおしてみた-」 pp.299-341
横山俊夫「好人愛樹-前近代日本の都市空間の一極相-」 pp.343-382
吉田光邦「封建社会解体過程の一斷面-日本・江戸時代-」 pp.383-426

かなり多くの図書館に所蔵があり、比較的閲覧は容易だと思われる。
もし興味を持たれたらどうぞ。

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# by nara-archaeol | 2017-11-05 20:22 | 東洋史